その3 『フォルクローレ』との出会い

こないだ、その1で
サイモン&ガーファンクルの音楽との出会いが
僕の洋楽の始まりとお話ししたが
その中でも、ひときわ輝く
当時、今迄聴いたことのない
メロディが、これ。



どことなく哀愁を帯びていて、切ないメロディ。
これこそが
『何なんだ?この胸を掻きむしられるような旋律は?』

時、同じくして当時、日曜日の夜7:30pmに
ハウス食品提供の『世界名作劇場』で放映されていた
名作中の名作アニメ。
『母をたずねて三千里』

言わずもがな、ちびまるこちゃんが(笑)
しまいに茶々を入れるなとお叱り受けそうな。

もとい、少年マルコが
イタリアのジェノバから、
大西洋を渡り、はるばる南半球の
アルゼンチンのバイアブランカまで
音信不通になった母を訪ねて
たった一人で、人の温もりの中、旅をして成長していく
ロード・ムービーならぬアニメの金字塔なのだ。

宮崎駿監督や高畑勲監督が手掛けていたものの、
当時、まだ『スタジオ・ジブリ』ではなく
『日本アニメーション』と言う名前で制作されていたことを
ご存知の方も少なくないだろう。

特にマルコとお母さんの再会シーン。
もう、どれだけどれだけ、泣いたことだろう。
別枠でアニメの話もしないと駄目だ。これは。

話を元に戻して
要するに
この『母をたずねて三千里』のオープニング・テーマ曲が



サイモン&ガーファンクルが取り上げた
『コンドルは飛んでいく』と同じく
南米のインカ帝国時代から歌い継がれる
『フォルクローレ』と呼ばれるジャンルの民族音楽なのだ。

『フォルクローレ』はインカ帝国時代から
『ヤラビ』と言う哀愁を帯びた独特のメロディ型式が特徴らしい。

ケーナ・チャランゴ・ギターで演奏される
『コンドルは飛んでいく』の曲は3部構成。
1部がヤラビと呼ばれる物悲しい旋律
2部がフォックス・インカイコまたはパサカージュと呼ばれる行進曲調のリズム
3部がワイノと呼ばれる華やかな舞曲
サイモン&ガーファンクルがカバーしたのは、このうちの第1部の部分のみ。

『母をたずねて三千里』のオープニング・テーマ曲
楽器も本格的にギターとケーナのヤラビで曲が始まり
転調したところからフォックス・インカイコの型式で
チャランゴが使われているのだ。
(アルマジロという動物の甲羅が響体になっているウクレレのようなもの)

つまり『母をたずねて三千里』のオープニング・テーマ曲
手抜きのない本物の『フォルクローレ』なのだ。
これでいいのだ。
天才バカボンのパパか?(笑)

ちなみに『Folklore』は
スペイン語読みで『フォルクローレ』
英語読みで『フォークロア』
民族衣装をファッション用語で『フォークロア』と呼んだりすることがある。

原曲のクリスティーナ&ウーゴの『コンドルは飛んでいく』はこちら。




1973年2月14日NHKのの番組『世界の音楽』で紹介された。
番組が放映されるとNHKには問い合わせの電話と手紙が殺到したという。

後に来日公演の際、大阪で
おふたりの生の歌声・演奏を
直に生で観られて聴けたのは
亡くなられた今となっては
ファンとして、本当に貴重な思い出となった。

『コンドルは飛んでいく』に続くのは、他にも有名な曲で『花祭り』
来日公演の際の音源。しかも大阪?

次の曲は邦題で『蜃気楼の歌』
牛車に揺られ、青空を仰ぎながら草原を行く情景が思い浮かぶ。


残念ながら一番好きな『山の花』
見つけられなかった。
ぜひ、CDを買ってお聴きください。

このクリスティーナの
天に突き抜けるかのような
透き通ったソプラノは
眼を閉じて聴いていると
瞑想できそうな位
空想世界へと導いてくれる。

クリスティーナの妹に
日本でムード音楽のヴォーカルで有名になった
グラシェラ・スサーナがいるというのを
後に知るが、納得できる。

他にもソプラノというか、高音域の中では
『トワエモア』白鳥英美子
少年少女合唱団出身の
薬師丸ひろ子の声が美しい。
今井美樹の声も高音がきれい。

中でもクリスティーナの歌声は秀逸だ。

次回は1975年辺りから
アメリカ西海岸の文化が急速に紹介されていった頃
自然回帰志向が広まると共に
カントリー&ウェスタンのジャンルの曲
ジーンズのCMで一躍有名になった
『ジョン・デンバー』に、ついて語りたい!
お楽しみに。
乞う、ご期待!

[PR]

by ps_palette | 2017-05-01 19:51 | ♪洋楽との出会い♪ | Comments(0)

名前
URL
画像認証
削除用パスワード